米国公使館記念碑

出典: 聖路加看護大学史編纂資料室

明治8年ジョン・ビンガム公使により、築地の外国人居留地に公使館と住居が移されました。
明治9年のアメリカ独立百年記念の祝典に際し、ビンガムは、縦87-96センチ、横70-110センチ、厚さ20センチの小松石に、アメリカ独立のシンボルである「星」と「盾」と「白頭の鷲」の彫刻を日本の石工に彫らせました。
その後、赤坂への移転の後も、このうち8個がこの場所に残り、3個は1894年に当時のマンスフィールド駐日大使の要請で、米国大使館へ寄贈され、残りの5個のうちの3個が現在トイスラー記念館の前にある記念碑です。(残りの2個は聖路加ガーデンに移設されました。)

[3枚の記念碑]
ファイル:Kinenhitate.jpg ファイル:Kinennhi-taka.jpg‎ ファイル:Kinenhi-hoshi.jpg‎


各碑には左の碑には1個、真ん中と右の碑には13個の星が刻まれていて、13個の星は初期のアメリカの13州を意味していると言われています。
これらの模様は1782年に採択され、事実上国章としてパスポートや紙幣の裏側にも描かれているモチーフと同様です。国章にはローマ国鳥である鷲が図案として選択して描かれ、その頭上には13の星からなる光輪が描かれています。そしてその鷲の胸にあてられた盾には、州を表す13の線が縦に走り、その上には連合会議を表す上帯(チーフ)が水平に冠せられています。これらの鷲、盾、星というアメリカ独立のシンボルが記念碑の模様として描かれています。
この記念碑は築地の居留地時代を伝える貴重な遺品として、中央区民有形文化財に登録されています。


参考文献

  1. 川崎晴朗(2002),「築地外国人居留地」,雄松堂出版
  2. 清水正雄(2007),「東京築地居留地」,冬青社
  3. サムエル・モリソン(1978),「アメリカの歴史」,集英社
個人用ツール