奨学金制度

出典: 聖路加看護大学史編纂資料室

聖路加看護大学における奨学金制度

第二次世界大戦ののち、聖路加の卒業生4名(湯槇ます金子光高橋シュン中道千鶴子)はロックフェラー財団の奨学生として、アメリカで看護学を学ぶ機会を得ました。学問の府で意欲的に学ぶ者に道を開く奨学金制度。昔も今もその目指すところは同じです。以下に本学が取り扱っている奨学金制度を挙げます。(詳細は本学HP [1]をご覧ください)

貸与奨学金

  • 日本学生支援機構
2004年に育英会等が統合されて現在の組織になった。対象は学部生・院生(修士および博士)。貸与額等により第一種と第二種に分かれている。経済的理由により修学に困難がある優れた学生を、日本学生支援機構基準による家計・学力・内示数に従って学内審査の上、推薦する。1999年~2010年9月末現在までの累計利用者は、学部第一種92名・第二種178名、修士第一種73名・第二種28名、博士第一種29名・第二種1名である。
  • 東京都看護師等修学資金
対象は学部生・院生(修士)。貸与額により第一種と第二種に分かれている。将来東京都内で看護業務(看護師・保健師・助産師)に従事しようとする者で、経済的理由により修学が困難な者が出願できる。免許取得後、一定の条件を満たすと返還を免除される。1981年からの累計利用者は、学部第一種244名・第二種34名、院第一種25名・第二種7名である。
  • 聖路加看護学園貸与奨学金
1978年度創設で、1981年から実際に利用されている。対象は学部生・院生(修士)。学業成績優秀にして修学上経済的に困難な者が出願できる。2010年現在累計利用者は295名である。
  • 小澤道子記念奨学金
2007年度に、本学教授故小澤道子氏の遺志により寄付された奨学資金を基に創設された。対象は学部生。実習に行く学部生の経済的心配を軽減し、学業に専念できるように、との趣旨の奨学金制度である。2010年現在累計利用者は7名である。


給付奨学金

  • 聖路加同窓会奨学金
2008年度に聖路加同窓会によって創設された。対象は学部生・院生。将来、母校を大切にし看護を通じて社会に貢献したいと学業に励む志を持つ者が出願できる。2010年現在累計利用者は3名である。
  • 青木奨学金
2008年度に同窓生青木康子氏の寄付により創設された。対象は修士課程の第2年次に在籍する学生。将来、助産師として実践で活躍する、あるいは助産教育・研究に携わることを目指す人材が出願できる。2010年現在累計利用者は9名である。
  • 未来の助産師基金
助産課程が学部より大学院に移ったことから、2009年度に卒業生や実習等関係機関の寄付により創設された。対象は修士課程ウィメンズヘルス助産学専攻上級実践コース第2年次に在籍する学生。将来、助産師として実践で活躍する、あるいは助産教育・研究に携わることを目指す学生が出願できる。2010年現在累計利用者は2名である。
  • ウパウパ奨学金
2010年度にウパウパハウス岡本助産院岡本登美子氏より寄贈された奨学資金を基に創設された。対象は学部4年生、大学院修士課程学生。「生と性に関する教育」に関心を持って活動・研究に携わることを目指す者が出願できる。2010年現在累計利用者は3名である。
  • 入学試験成績優秀者育英制度
2009年度に篤志家の関係財団からの寄付により創設された。学部入学試験合格者のうち、推薦および一般入学試験の総合成績が上位で入学手続きを済ませた者が受給できる。2010年現在累計利用者は10名である。
  • 財団法人 有馬育英会(旧 東京水天宮助産師育成支援制度)
2006年度に、東京水天宮が安心して子供が産み育てられる環境づくりに貢献すべく創設した奨学金制度で、本学では創設年より受給対象校となっている。対象は院生。関東地域の助産師養成施設(助産師学校)で助産師の国家資格を目指す学生で、看護師の資格を有し、助産師学校長(学長)から推薦された学生が受給できる。2010年現在累計利用者は8名である。
  • 財団法人 岡村育英会
1967年9月、子供服メーカー岡村(株)(商標ピノチオ)の創始者・岡村栄次郎氏が『勉学を志す若者のために育英会創設を』と希望して私財1000万円を拠出し、岡村長徳氏(栄次郎氏長女の夫)が創設した。本学では2005年度より受給している。対象は学部2年、学士3年以上と院2年生以上。学術優秀、品行方正、身体強健でありながら経済的理由により修学困難な者が選考を経て受給できる。2010年現在累計利用者は52名である。
  • 財団法人 丸和育英会
1974年12月、丸和油脂株式会社創立50周年(1972年3月)を機に、二代目社長高橋福蔵氏個人の私財を投じて創設した。本学では1989年度より受給している。対象は学部2年生(学士編入含)。学業、人物とも優秀で、かつ、健康であって学資の支弁が困難と認められる者が選考を経て受給できる。また、課題文の提出が条件となっている。2010年現在累計利用者は27名である。
  • 財団法人 茂木本家教育基金
キッコーマン株式会社のルーツのひとつである茂木家の十二代当主茂木七左衛門氏が創設した。本学では1999年度より受給している。対象は学部1年生。学業優秀(成績評定4.0以上)であり、品行方正である者で、学費の支弁が困難である者が選考を経て受給できる。また、年2回の研修会に参加できることが条件となっている。2010年現在累計利用者は16名である。
  • 公益信託 高島君子記念看護奨学基金
2001年3月、高島君子氏(当時キーコーヒー株式会社勤務)が自らの充実した人生への感謝と未来への社会貢献を願って設立した基金で、本学では2003年度より受給している。対象は学部3年生(学士編入3年生含)。高齢者を中心とした看護に使命感を抱き、学業優秀でありながら修学が困難な者が受給できる。2010年現在累計利用者は6名である。
  • 財団法人 朝鮮奨学会
ルーツは旧韓国時代の1900年に東京の「韓国公使館」において日本に派遣されていた官費・私費留学生の督学事務を行った時点までさかのぼることができる。本格的な奨学金給付事業の再開は1961年である。本学では2000年度から受給している。対象は学部生。韓国人・朝鮮人学生(韓国籍・朝鮮籍学生)で、学業成績が優良で学費の支弁が困難であり、他の奨学金を受給していない者が受給できる。2010年現在累計利用者は15名である。
  • 財団法人 守谷育英会
1972年11月、株式会社守谷商会創業70周年記念事業の一環として創設され、守谷商会の二代目社長・三代目社長(ともに故人)の私財の寄付を受け、運営基盤が確立された。本学では2008年度から受給している。対象者は学部生、院生。東京都内の大学、大学院に在学、または東京都内に居住し、学業・人物ともに優秀であって学資の支弁が困難な者が受給できる。2010年現在累計利用者は2名である。
  • 安田記念医学財団奨学生
1988年10月、地域医療の第一線の臨床医として癌の猛威と戦ってきた安田基隆氏が、癌撲滅運動の重要性、緊急性を痛感して私財9億円を投じて創設した。癌研究の助成を事業の柱にし、癌撲滅事業に熱意のある看護師を目指す者への奨学金制度も整備されていた。本学では1994年度から受給し、2010年現在累計利用者は11名であるが、2008年度より看護学生奨学金制度は廃止となった。その一方で、2008年度には看護大学教員・病院勤務看護師の癌看護研究助成や看護大学院学生の研究助成金を新設し、本学の小松浩子成人看護学教授(当時)の研究も採択された。
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